しみまちゃんねる

心理士が書きたいことを書いてるノート

続・思春期の霧

発達段階的には、霧の発生は想定内のこと。

 

幼い頃から

「大人の言うことを聞く→褒められる」

を繰り返し、精神的、道徳的に成長する。

 

 

それが高学年~中学生になって、

「社会のルールは大体わかったから、

 ここからは私なりに考えたい。

 私らしさって何だろう」という段階に移行する。

 

その急激な移行時に発生する軋轢(きしみ)が

第二次反抗期 とよばれる現象。

 

それで、この時期に存在するようで、

存在しないようで、確実に存在する何か全般を

ここでは「霧」と呼んでいるわけであるが。。

 

 

 

 

霧の正体は・・・

幻想、空想、誇大妄想?

ただの中二病というやつ?

 

 

「誰も私のことなんてわかるわけない!」

「自分、天才かもしれない!」とか、

強烈なパワー、確信、熱量。

 

たぶんおそらく本当に

「自分にしかわからない」あるいは

「自分でもよくわからない」ことだから

 

誰にもわかってもらえない感覚は

当たり前なのかもしれないね。

 

 

ただ、間違いないのは

人生の中でも「かなり冴えている時期」だということ。

 

 

何でも疑ったり、簡単に納得しなかったり、

自分から首を突っ込んで苦しんだり…してたでしょ?

 

 

それってすごいこと!

ステキなこと!

カッコいいじゃん!

 

 

 

 

とうの昔に経験してきた誰かに対しても、

あの頃の私に対しても、

いま目の前でもがいているあの子に対しても、

これからその時期を迎える子どもに対しても、

 

畏敬の念を忘れたくないなと、思うのです。

 

 

 

「こんな大人がいるなら、生きる価値あるな」

「自分もこんな風になりたいな」

 

って思ってもらえるような(思えるような)

態度をとっていきたいね。