思春期が好き
語弊をおそれずに言いたい。
やっぱり私は、
思春期の少年少女の感性が好きだ。
小学校中学年くらいで
自分を中心に世界が回っているわけじゃない
と気づき、絶望して、
そこから必死に足掻いて
自分なりの意味を見出してやろうと
這い上がってきた人たちの
他者に対する優しさは、、
水晶のように、澄んでいて、美しい。
辺りを見回す大人の様子を察知して
「はい」と一言、すました顔で
ボールペンをとってくれる子。
ノリで言っちゃったことに気づき
後悔して自分を責める子。
ここで自分は泣くものか、心配かけまいと、
気丈にふるまう子。
大人がとっくに
「そんなこと気にして、細かすぎ」
「どうでもいい」「なんてことない」
「誰も見てないわよ」
としか思えないような、些細な感性。
でも、鋭くて、きめ細やかな感性。
私は大好きです。
どうか、忘れてないで。
親世代になるまで、なっても、
忘れたくない。
忘れないでほしい。
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